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PagerDutyの2021年ソーシャルインパクトレポート。インパクトマインド醸成がもたらすパワーの全貌を明らかに

投稿:2022年4月19日   |    更新:2022年9月9日

この度、PagerDutyの2021年ソーシャルインパクトレポートを発表することができ、大変嬉しく思います。

私たちが関心を寄せているのは、PagerDutyが存在することで世界はより良くなっているか、という問いです。私たちは、私たちの行動が、個人として、また共同で、周囲の世界にどのような影響を与えるかを検討し、説明するよう求めるソーシャルインパクトの考え方を採用することで、この方向に進んでいます。

PagerDutyの2021年ソーシャルインパクトレポートは、私たちのソーシャルインパクト部門であるPagerDuty.orgを通じて、またお客様、コミュニティーパートナー、デュートニアン(訳注:PagerDutyの従業員)との連携によって、私たちが2021年にもたらした影響力を説明します。今年の報告書には、私たちのソーシャルパフォーマンスに関するより詳細な説明とともに、初となる環境・社会・ガバナンス(ESG)の開示が含まれています。この報告書は、私たちがステークホルダーやコミュニティーに対して説明責任を果たし続け、世界に与える影響をどのように測定し、適応させているかについて透明性を確保するために不可欠なものです。

PagerDutyソーシャルインパクトレポート2021の全文はこちらで公開されています。

昨年の私たちの仕事は、パンデミック、政治的分裂の深化、人種的正義の強化の必要性が叫ばれる中で完了しました。今年も、その背景には波乱の予感があります。気候変動や世界的な紛争、不公平の拡大など、私たちは多くの未知なるものに直面しています。しかし、私たちが力を合わせれば、より大きな正義と自由と健康を全ての人にもたらすことができることを、私は知っています。

変化を加速させるソーシャルインパクトの取り組み方

私たちが支援したプロジェクト、非営利団体や公益法人のミッション達成を支援したこと、そしてデュートニアンが地域社会に惜しみなく還元したことを誇りに思います。これらの成果は、私たちの仕事とパートナーシップの指針となる3つの明確な原則によって導かれています。私たちは、どのようにインパクトを与えるかがインパクトそのものと同じくらい重要であることを、身をもって体験しているからです。ここでは、そのハイライトをご紹介します。

  1. 私たちは、全面的なサポートを提供します。製品、人材、意思表明、慈善活動資金など、会社の資産を総動員し、パートナーの目標に最も適した方法で支援を行います。

    • 187万ドルの資金を全世界の668団体に提供。
    • 2021年の助成対象団体の75%が、女性や有色人種のリーダーによって率いられている。
    • 2万3300人にCOVID-19ワクチン接種(Go Give Oneキャンペーンへの投資の結果)。
  2. 私たちは、信頼に基づく公平な助成金支給を実践しています。 基本的な運営方針は、信頼に基づく参加型のフィランソロピーです。

    • 健康格差の是正とCOVID-19ワクチンへの公平なアクセスを支援するための投資を行い、環境正義に関する助成金を試験的に導入し、従業員リソースグループ(ERG)助成金創出プログラムを開始。
    • 助成金は用途を限定しない資金として提供され、組織が革新的で長期的なプログラム投資を行えるよう、初めて複数年にわたる助成を実施。
    • 社会問題、風土、文化に関する見識を持ち、最も必要とされる場所に、最も必要とされるタイミングで資金を投入するリーダーに託す。
  3. 私たちは、インパクトマインドを育んでいます。 私たちの行動が、個人として、また集団として、周囲の世界にどのような影響を及ぼすかを検証します。私たちは、デュートニアン一人一人が、それぞれの役割の一部として、このインパクトを生み出すことができるよう、力を与えます。

    • 92%のデュートニアンがボランティア活動や寄付に参加。
    • デュートニアンによるボランティア活動は5232時間で、2020年と比較して83%の増加。
    • 90%のデュートニアンが、ソーシャルインパクト活動を実施しているこの会社で働くことを誇りに思うと回答。

レポート本文では、私たちの非営利団体のお客様がどのようにPagerDutyのプラットフォームを活用して活動を進めているのか、詳しくご紹介しています。この中には、米国で処方された未使用の薬の流通を促進するためにPagerDutyを利用しているSIRUM社が含まれています。また、WeRobotics社はPagerDutyを利用して、フィリピンのタウィタウィ州でのCOVID-19ワクチン配送のためのドローン利用の現場・業務支援のためのインシデント対応を支援しています。

ESGロードマップによる企業指針、社会・環境貢献への取り組み

ESGを正式なものとし、日常業務に組み込むことは、企業としての回復力にとって重要であり、公平で持続可能な世界に貢献するという当社のビジョンに沿ったものです。私たちのESGプログラムは、私たちのソーシャルインパクト活動を自然に進化させたものです。PagerDutyの既存のプログラムは、国連の17の持続可能な開発目標(SDGs)のうち11の目標に対する進捗に寄与しています。私たちは、これらの成果を促進し、PagerDuty内のESGをさらに整合させるための投資を行っています。2021年、私たちは重要な優先事項を特定し、ESGロードマップを作成し、説明責任を割り当て、初期投資の目標を定めました。さらに、進捗を測定するために、以下のようなベンチマークを設定しました。

  • 男女間の賃金格差を0.01ドル以内にすることを達成
  • 人種・民族間の公平な給与を0.02ドル以内にすることを達成
  • 多様性のある取締役会を構築した結果、50%が女性、75%がマイノリティーに
  • ESGの優先順位を決定するための最初のマテリアリティ評価を実施
  • 2年間の温室効果ガスインベントリーを完了

この報告書では、包括的雇用プログラム、包括性、多様性、公平性(ID&E)目標、環境への影響の評価と削減方法など、当社のESGプログラムについてより詳細に説明しています。

2022年に向けての展望

私たちは、非営利団体のお客様により大きな価値を提供するために新しいプログラムを立ち上げ、Time-Critical Health(一刻を争うヘルスケア)と人種的平等への初期の投資と学びを基にしましたが、より健康でより公平なコミュニティーを作るためには、さらにやるべきことがあることもわかっています。

2022年、私たちは引き続きソーシャルインパクトをPagerDutyのビジネスの中核に据え、PagerDutyのテクノロジーがいかにしてお客様の医療の遅れを治し、環境への影響を軽減するか、また私たちの社会正義への投資がいかにして最も効果的に制度的差別をなくすことができるか、などを考えていきます。現在のモデルを逆転させた新しいプログラムであるImpact Labsを立ち上げ、Time-Critical Healthパートナーに100万ドル以上の資金、製品クレジット、技術ボランティアサポートを提供します。また、新しいImpact Pricingを導入し、コストの障壁を減らし、非営利団体や認定公益法人がPagerDutyプラットフォームの利用を拡大できるようにする予定です。そして、気候変動に対する公正かつ公平なコミュニティー戦略を構築し、長期的な投資の指針としています。私たちは、ESGの優先事項を進め、その進捗を報告し続けていきます。

この数年間は、未知なるものへの挑戦と、日々の回復力の鼓動の連続でした。私たちは、パートナー、お客様、そして私たちが働くコミュニティーからインスピレーションを受けながら、楽観主義者であり続けます。私たちは、全ての人が自由に活躍できる応答性の高い世界というビジョンに向かい、より多くの正義、自由、そして健康を目指し、努力を続けていきます。

PagerDutyソーシャルインパクトレポート2021の全文はこちらからご覧いただけます。https://impact-report.pagerduty.com/

PagerDuty.orgと、非営利団体やソーシャル企業のためのImpact Pricingの詳細については、https://www.pagerduty.com/foundation/


この記事はPagerDuty社のウェブサイトで公開されているものをDigital Stacksが日本語に訳したものです。無断複製を禁じます。原文はこちらです。

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