Words Like Freedom
There are words like Freedom フリーダムなんて言葉がある
Sweet and wonderful to say 口にすると甘く素敵な響き
On my heartstrings freedom sings 琴線に触れる自由の歌の数々
All day every day. 毎日毎日耳にする。
There are words like Liberty リバティなんて言葉がある
That almost make me cry 聞けば泣きそうになる
If you had known what I know 僕のことを知っていれば
You would know why. なぜだか分かるよね
Langston Hughes
(訳注:Freedomは束縛からの自由、Libertyは行動する自由)
初日、4年前
2018年2月15日(木)、私たちの新年最初のタウンホールで、私は同じブラックデュートニアン(訳注:デュートニアンはPagerDuty社員という意味)のAdam Booneと共に立ち、_Langston Hughes_の詩「Words like Freedom」から上記の言葉を全社に読み上げました。その日、私たちはPagerDutyで初めてのブラック&ラテン系従業員リソースグループ(ERG)であるArrayを紹介しました。今思えば、入社してまだ2カ月目、このステージでマイクを握らされ、私たちの声を聞いてもらう機会を与えられたのですから、緊張しました。アメリカでキャリアを積んできた黒人女性として、マイクを渡され、心から発言することを許されたときほど嬉しいことはないでしょう。これこそ、私が言うところの「リバティ」です。この場に至るまで、何の障壁もなく、日時を指定されたので、ただ来て、始めたのです。この時、PagerDutyではこういう仕事ができるんだと思いました。 PagerDutyのおかげで、インクルージョン、ダイバーシティー、エクイティーに関して、私たち全員が果たすべき役割を理解することができました。私の経験を通じて、Arrayの旅について、そして私たちが1カ月のお祝いを超えて、私たちの周りの人々(ブラック、ラテン、そして味方)を育てるための継続的なプログラミングに移行していることをお話ししましょう。この物語の一部では、私が働いている職場で、帰属意識と公平性のある場をつくるためにERGというプラットフォームをどのように利用したかを紹介しています。
振り返り
私が初めてPagerDutyに来たとき、多くの有色人種がそうであるように、ここに「私たち」が何人いるか数えてみたんです。幸いなことに、私が前にいた場所よりも多かったので、言うまでもなく、私は興奮しました。他の黒人やラテン系のデュートニアンに出会い、一緒にランチを食べたり、会議室でERGの名前、ミッション、ビジョンについてブレストしたりして、すぐにここPagerDutyでのコミュニティー意識を持ったことを覚えています。
Arrayのミッションは、ブラック&ラテンアメリカの生きた経験への共感と理解を育む、継続的な学びのコミュニティーを可能にすることです。
ビジョン:PagerDutyの多様で包括的なグローバル職場環境を育成・賞賛することで、黒人・ラテン系従業員の活躍の場を均等にし、多様な顧客層を代表する人材を継続的に獲得すること。
私は、「これは、私の祖先が公民権運動を計画していたときに経験したことなの?」と考えました。可能性はありますね。PagerDutyでの時間を振り返ってみると、最も長く在籍しているArrayリーダーとして、Arrayは私とPagerDutyに多くのものを与えてくれました。私たちは、どのような不快な会話が交わされる可能性があるかを共に学び、私たちに直接影響を与える難しい社会問題を解決するために、黒人とラテン系の従業員に自分のスペースを持つことを許可し、味方のために黒人とラテン系の経験を知ってもらうための学習機会を作りました。
私たちは先の長いゲームに参加しています
昨年、未来の働き方を研究する中で、カリフォルニア大学バークレー校のOthering & Belonging Instituteのディレクター、John Powell から”universal belonging”(普遍的貴族意識)という言葉を学びました。普遍的帰属意識とは、人々の間にある一体感や感覚のことです。意見、人種、信条、階級、宗教の違いに関係なく、人々を結びつける感覚です。多くのArrayのメンバーが去っていきましたが、私はArrayの中で過ごした時間と経験によって、私たちがどのようにこれからの仕事を生き抜いていくのか、そして、分散した世界の中で分離された私たちが帰属の場を作るにはどのような仕事が必要なのかを理解できました。パンデミックや危機は自己満足している時ではないことを、私はArrayの進化を通して学びました。
PagerDutyの価値観である”Bring Your Self”、”Take the Lead”、”Run Together”によって、Arrayは成長し、一体感がより重要視されるようになりました。長年にわたり、私たちはPagerDutyでこの一体感を作り出し、他の人たちを連れてくることを許可され、特権を与えられてきました。
私たちは、人種についていつ話すべきか、いつ話すことができるか、また、私たちが誰であるかを認めあえるかについて、暦上の月に左右されるわけにはいきません。実際、歴史を祝う日や月があっても、過去を消し去ることはできませんし、現在そして将来にわたって私たちが直面する問題を解決することはできません。この4年間、私はArrayのリーダーシップ、会員数、プログラムへの参加、イベントへの参加などの成長を目の当たりにしてきましたが、それは私たちが取ってきたゆっくりと進む行動によるものでした。そして、2022年。Arrayのメンバーは90人を超え、Arrayの中に「Array-Black」と「Array-Latine」というサブグループを作り、それぞれのディアスポラに対してユニークな体験を提供できるようにしています。私たちは、「黒人歴史月間」「ヒスパニック・ヘリテージ月間」の枠を超え、つながりや成長、コミュニティ形成を促進する継続的なプログラムを通じて、つながりや変化をもたらすことを目標としています。また、昨年は初めて”Inclusion Survey”のデータの報告を受け、会員のニーズに対応したプログラムやイベントを実施するための参考としました。 会員数が増え、データが蓄積されたことで、他の優れたチームと同じように、私たちも進化と拡大を遂げることができるようになりました。私たちは、黒人やラテン系の人材が職場でより良い未来を実現できるよう、周囲に影響を与えることで歴史を刻んでいきたいと考えています。元の状態に戻るよりも、より公平に私たち全員のためになるニューノーマルに到達できるのでしょうか?
変革にはリーダーシップが必要
真の変革には、説明責任と、それを実行しようとする真のリーダーが必要です。ArrayがERGになった直後、CEOのJennifer Tejadaは、Arrayのリーダーとじっくりと話をしたいと言ってきました。その姿は、今でも鮮明に覚えています。彼女は部屋に入ってきて、座って、"私に何ができるのか "と言ったのです。それがきっかけで、あとは歴史に残ることになりました。それ以来、ArrayはCEOとつながり、関係を築き、Alec Gallimore、Elena Gomez、Bonita Stewartといった黒人とラテン系のボードメンバーにアクセスできるようになり、Arrayメンバーとシニアリーダーによる初のERG主催のメンターシッププログラムを始めるためのスポンサーとなり、ビジネスと社員体験というレンズを通してメンバーが直面しているさまざまな課題にどう取り組むかを意識させることができるようになったのです。Jennの魅力は、Arrayのことに関して答えを知っているふりをすることなく、四半期ごとのアップデートミーティングでは時間をかけて話を聞き、解決策を見つけるサポートを惜しまないことです。
未来への展望-コミュニティーの構築
パンデミックの「ジュニアイヤー(訳注:アメリカの高校は4年制で、ジュニアイヤーは3年目に当たる)」だと聞いています。私が高校生の頃を思い出すと、3年生といえば、高校卒業後の進路について真剣に考える年でした。ある意味、今日のArrayは、私たちの将来について真剣に考え、帰属意識を持てるようなPagerDutyのコミュニティーの強さを構築しているのです。私は、リーダーたちがアイデアを持ち寄り、それを実現することで、コミュニティー内での定着率とエンゲージメントを高めることにコミットしていることに、とても興奮しています。このような継続的なつながりがあれば、誰もが毎日仕事に打ち込み、お互いのため、お客様のためにベストを尽くすことができるようになると信じています。今年、私たちは以下のような形で、継続的なコミュニティづくりを推進しています。
- **不快な会話につなげる。**私たちは、会話には力があると信じているからこそ、「Spill the Tea」の対話を続けています。このようなメンバー同士の親密な会話は、自分自身を表現し、今一番気になっていることについて本音で語り合うための安全な場となります。毎月1回開催し、組織横断的にメンバー同士が気軽にぶつかり合える場を設けています。
- **アライメンバーとリーダーをつなぐ。**このプログラムは、シニアリーダーシップチーム(SLT)のメンバーが、黒人と茶色のデュトニアンのキャリアを発展させるための指導を行い、同時に、職場内外の黒人と茶色のコミュニティをサポートするためのアライシップのベストプラクティスを学ぶために企画されたもので、2年目に突入しています。また、職場の内外で黒人や褐色人種のコミュニティーを支援するためのアライシップのベストプラクティスを学ぶこともできます。
このプログラムは、私に「ドリームビッグ!」という自信を与えてくれました。 私は素晴らしい指導者に恵まれました。彼は、私に自分の考えを話す時間を十分に与えてくれました。彼は私の話に耳を傾けるだけでなく、聞き、自分の個人的な話をすることで私と弱さを共有し、何でも可能であることを教えてくれたのです。 —2021 Array mentee, Meley Bekele
- **Arrayメンバー同士をつなぐ。**会員数の増加に伴い、「Reach One, Teach One(ROTO)」シリーズを開始します。このシリーズでは、会員を対象としたアンケートの結果をもとに、行動を起こしていきたいと考えています。会員の皆さんは、キャリアの節目や決断をどのように乗り越えたらよいかを話し合う場を求めていました。このような会話を始めるには、自分のコミュニティー内で行うのが一番良い場合もあります。私たちは、隔月でこのセッションを開催しています。
- トピックを1つ選び、視点、アドバイス、洞察を共有します(一部のトピックは会員のリクエストに応じます)。
- プロセスに関する実用的なヒントを提供します。
- 前に進むための意識を高めるために、本音で語り合い、厳しい質問をする安全な空間を作ります。
- **より大きな目的へとつながる。**私たちは、先人たちの犠牲なくして、このような機会を得ることはできなかったと認識しています。今年も、ID&Eチームとソーシャルインパクトチームとのパートナーシップを維持し、社員とコミュニティーのために時間を割くことを徹底していきます。2月と9月・10月には、黒人系とラテン系企業の声を意図的に増幅させ、それぞれのヘリテージを祝いました。今後も、大小さまざまな取り組みを通じて恩返しをし、あらゆる面で周囲の人々を高めていけるよう、努力を続けていきます。過去および現在のパートナーシップは以下の通りです。
- Days for Change
- Code Tenderloin
- MLK Middle School, San Francisco
- Women’s Building, San Francisco
- The New Georgia Project
- Atlanta Mission
- Covenant house of Georgia
- Empowr
- Atlanta Community Food Bank
- Continue To Have Hope for the Future
未来に希望を持ち続けること
なぜなら、変化とは最終目的地ではなく、正義であるからです。年々、私たちは意識と認識を高め、プログラミングを繰り返し、一度に一人ずつに影響を与えることを学ぶ意欲を持つようになることが、私の望みです。Arrayは、私たちが誰であるか、どのように他者に影響を与えるか、そして人々を第一に考えたときにどのような変化が起こりうるのか、その見本となるにはどうしたらよいか、私たち全員が学ぶべきことがあると教えてくれました。真の自由と解放は、すべての人が意志を持ち、ひとつの人間として学ぶことを許されているときにのみ訪れるのです。Arrayは、その学びのプロセスを支援できると思います。私は、過去と現在のArrayのメンバーが、長年にわたり、個人的、職業的な経験や物語を私と共有してくれたことに、永遠に感謝します。そのような体験談や経験が受け入れられ、今日のArrayのコミュニティーの核となっているのです。
What Makes Array
No two stories the same 同じ物語は2つとない A mix of melanin we call by name 私たちが名前で呼ぶメラニンの混合物 A space for an unfiltered tone 素直なトーンのための空間 A community I can call home. 私が故郷と呼べるコミュニティー。 Filled with pride and emotion 誇りと感動で満たされる I don’t feel like a token 私はつまらないものだとは思っていない Always there on a day like today 今日のような日にいつもそこにいる Moving us forward, this is Array 私たちを前進させる、これがArray
—Phylicia Jones
この記事はPagerDuty社のウェブサイトで公開されているものをDigital Stacksが日本語に訳したものです。無断複製を禁じます。原文はこちらです。