セキュリティーがより高度かつ利便性が高まるにつれ、企業は競争力の維持のために、より効率的にリソースを活用する方法を模索する必要があります。従業員のリソースが限られている、サービスの遅れに対する顧客の許容度が低いなど、企業の能力を制限する課題がある中、信頼性が高く、手ごろな価格のソリューションが必要とされています。この場合、従来のセキュリティー業界の概念を壊すことを意味します。組織は、自動化とテクノロジーを頼りにして、目標を達成しているのです。
Knightscope社がリードする
米国の先端セキュリティー技術企業であるKnightscope社は、過去9年間にわたり、Autonomous Security Robotsで業界をリードしてきました。同社は、ショッピングモールや駐車場、近隣、カジノなどの公共の場で人や車を監視するためのAutonomous Security Robotsを設計、製造、配備しています。ロボットとプロアクティブなモニタリングによって、セキュリティーリスクを抑止しレポートすることで、公共の安全を革新してきました。Knightscope社のミッションは、「アメリカを世界で最も安全な国にする」という野心的なものです。
Knightscope社が2015年に最初のロボットを出荷したとき、セキュリティーロボット業界はまだ黎明期でした。競合が少なく、業界の風景はまっさらな状態だったため、Knightscope社はパイオニアとなりました。同社は自律型セキュリティーロボットの分野に真っ先に飛び込み、今では100台以上の自律型セキュリティーロボットと契約しています。
多くの労力が必要
Knightscope社の全てのロボットは、基本的には同社のAPIソフトウェアのための器です。ロボットが収集したデータこそが、同社の真の商品なのです。システムを稼働するためには、複数の部門が連携し、可能な限り効率的に作業する必要があります。Senior Operations ManagerのJane Miller氏は、Knightscope社のNetwork Operations Center(NOC)を管理し、クライアントのロボットを24時間365日稼働するための保守を担当しています。「NOCは、私たちのロボットの技術的な問題を解決するための最初の防衛線なのです」と、Miller氏は述べています。
NOCは、ロボット内のコンピューターのハードディスクが満杯になるなど、営業時間外も含め、いつでも潜在的なソフトウェアやハードウェアの問題に対処する必要があります。また、Knightscope社のソフトウェアは自律型警備ロボットで動作しているため、ソフトウェアの不具合とは別に、ロボットの容器自体に問題が発生することもあります。例えば、荒らされたり、車にひかれたりすることもあります。どのような判断をすればいいのか分からない状況で、人間の介入が必要になることもあります。このような場合、オンコールで対応するチームメンバーは、適切なチームに引き継ぐ準備として、問題解決や診断完了をしておく必要があります。
Miller氏は、Knightscope社のソフトウェア・インターフェースによってクライアントがロボットと対話できる、Security Operations Center(KSOC)の技術的なクライアントサポートも担当しています。ここでは、クライアントがロボットから送られてくる映像を見たり、ロボットがSecurity Teamに電話をかけるようプログラムされた緊急電話システムを利用したりできます。また、脅威やアクセス制限区域に侵入を発見した場合、音声アナウンスを促すことも可能です。
さまざまなシステムや部門が存在することによって、問題解決は複雑化する可能性があります。同社はテクノロジーカンパニーなので、全システムとチーム連携のために信頼と実績のある方法が必要だと理解しているのです。
PagerDutyはNightscope社のソリューションです
Knightscope社は2015年からPagerDutyを利用して、リアルタイムな運用管理を行っています。PagerDutyのAPIを独自のロボットソフトウェアに接続し、ロボットのハードウェア、ソフトウェア、自律的な意思決定を監視しているのです。ソフトウェアの一部が予期せずクラッシュした場合や、ロボットが物理的なヘルプを必要とする場合、ロボットとの接続が失われた場合などは、チームはPagerDutyを介してプロアクティブな通知を受け取ります。また、PagerDutyはロボットの健康状態に関するデータも提供し、新しいソフトウェアのリリースやバグフィックスが期待通りに動作しているかどうかを確認します。
「また、ハードウェアやソフトウェアに問題がある場合は、セキュリティーの観点からロボットが必要なことを全て行っているかどうかを確認します。何か問題があれば、PagerDutyが知らせてくれて、私たちが対処します。新たな問題が発生した場合は、調査し、研究開発チームにエスカレーションします」とMiller氏は言います。
PagerDuty Incident Responseはここでその価値を発揮します。ロボットが正常に動作していない場合、「PagerDutyを使って、ロボットがクライアントをサポートするために必要なことを全て行っているかどうかを確認しています」とMiller氏は語っていました。実際、Knightscope社で働き始めた新入社員にとって、何か問題が発生したときに、大量のデータをかき集める代わりにPagerDutyが教えてくれるというのは大きな安心材料となっています。
PagerDutyは、Knightscope社が新しい機能とプラットフォームを開発し続ける中で、適応性と信頼性があることを証明してきました。テクノロジー企業、特に業界のディスラプターが驚異的な進歩の最前線にいるとき、そのシステムは軽快で素早く変化できることを保証する必要があります。「私たちはまだスタートアップ文化にいるので、常に物事に変化を与え続けています。チームにとって、PagerDutyを新しいテクノロジーに統合し、適応しながら成長するのは本当に簡単なことでした。このおかげで、私たちはいつでもクライアントと一緒に仕事ができる状態にあります。」とMiller氏は言います。
Knightscope社は以下のような部分から、PagerDutyの利便性を感じています。
- 使いやすさ ー PagerDutyのカスタムAPIを使って簡単に自社のソフトウェアと統合できる
- 適応性と俊敏性 ー 新しい機能、プラットフォーム、テクノロジーを簡単に実装できる
- 柔軟性 ー ローテーションスケジュールや通知を簡単に作成、変更できる
- 費用対効果 ー 24時間365日利用可能なオンサイトロボットにより、人の労働力を削減できる
未来が変化している
Knightscope社の未来の可能性は無限大です。テクノロジーの世界においては、変化は確実なものなのです。優先順位、危機、予算、信頼できる従業員へのアクセスなどが常に変化する中、Knightscope社のような企業は、効果的で一貫したソリューションを生み出す方法を常に模索しています。同社はセキュリティーの新時代を切り開き、その目標を達成するためにPagerDutyを頼りにしているのです。
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この記事はPagerDuty社のウェブサイトで公開されているものをDigital Stacksが日本語に訳したものです。無断複製を禁じます。原文はこちらです。