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セキュリティスタックに入れておくべき6つの必須ツール

投稿:2017年12月20日   |    更新:2022年3月10日

最新のセキュリティ監視:どのツールをスタックに入れておくべきか

クラウドネイティブまたはコンテナ化されたアプリケーションを管理する際には、セキュリティ監視に関するアプローチを完全に変える必要があります。このような複雑な環境では、従来のツールを使ってセキュリティインシデントを迅速にトラブルシュートし解決するのは無理だからです。

これを念頭においてみると、クラウドベースまたはコンテナ化された環境で効果的なセキュリティ監視を行うのに役立つツールがいくつかあります。

コンテナ監視ツール

イメージスキャンツール:コンテナイメージはDockerのセキュリティの中心です。誰でもアクセスできる公開されたイメージはシステムに脆弱性をもたらす可能性があり、使用する全コンテナイメージを検証することが不可欠です。Docker Hubは、基本的なイメージスキャン機能を提供します。プロセスをより詳細に制御するには、ファイアウォールの背後でも機能するDock(Docker Trusted Registry)を選択することができます。さらに、QuayやGitLab Container Registryのような多くのサードパーティのイメージスキャナがあります。どのイメージスキャニングツールを選択するにしても、スタック内で許可されているイメージの種類を厳重に守ることが重要です。できるだけ公式のリポジトリを選択し、未確認のイメージを使用する必要がある場合は、常に完全にスキャンされていることを確認してください。

エンドツーエンドのコンテナ監視ツール:これらのツールはイメージをスキャンするだけでなく、カーネル、ネットワーク、オーケストレーションツール、アクセスコントロールなど、Dockerスタックのすべてのレイヤーを保護します。Twistlockのようなツールは、全面的にコンテナセキュリティツールと統合し、コンテナの監視を1カ所でできるように​​します。

クラウド監視ツール

Threatstack、Signal Sciences、Evident.ioなどのツールは、Webアプリケーションやクラウド環境全体で侵入検知とセキュリティ監視を強化するソリューションです。これらのツールは、パブリッククラウド環境の急速な変化に対応し、可視性を提供すると同時にコンプライアンス要件を満たすのを助けてくれるのでリスクを軽減するのに役立ちます。

オープンソースの監視ツール

オープンソースの監視ツールは、あらゆる監視スイートの大事な要素です。それらの機能は、クラウドネイティブアプリケーション用に専用に設計されており、活気にあふれた開発者コミュニティが持続しています。

Calicoはコンテナのネットワークセキュリティツールです。ネットワーク全体に1つのファイアウォールを提供するのではなく、Calicoは各インスタンスを1つのファイアウォールで保護します。このようにして、1つのサービスやポッドが侵害された場合でも、他のサービスやポッドは安全に保たれます。Calicoでは、ポリシーを使用してネットワークセキュリティを定義できます。サービスにアクセスするだけで、タスクを完了できるようになり、そのアクセスを取り消すことができます。

ELKスタック(ELKスタックとはElasticsearch社のElasticsearch(解析) + Logstash(収集) + Kibana(可視化)の3つの製品の総称)は、ログ解析ソリューションとして説明の必要はありません。スタックのデータベースコンポーネントであるElasticsearchは、ログデータの分散ストレージと分析を提供します。シャード(注)用の自動フェイルオーバーとクエリの並列処理により、ELKスタックは規模に合わせて構築されます。使用量を増やすと、ELKスタックを維持するのが難しくなるかもしれませんが、ベンダーがスタックのメンテナンスを担当してあなたが自システムのロギングに集中できるように、ELK用のマネージドサービスを選ぶことができます。

(注:DBのインデックスは、単一ノードのハードウェア制限を超える大量のデータを格納しなければならない場合があります。その問題を解決するために、Elasticsearchは、複数の部分にインデックスを分割でき、これをシャードと呼んでます。)

Prometheusは今日最もホットなオープンソースの監視ツールの1つです。これは主にKubernetesとの深い統合によるものです。これは、ポッド、サービス、コンテナ、ノードなどのKubernetesコンポーネントを自動的に検出します。アラートと通知の基本的な管理を行うアラートマネージャが含まれています。高度なアラート管理とレスポンスオーケストレーションのために、PagerDutyのようなプラットフォームと統合されています。

ログ分析ツール

ELKスタックを独自に管理するのは面倒な作業です。特に、ノードの限界に達するとシャーディングがスムーズに行われるようにするのは手間がかかります。この場合、SplunkやSumo Logicのようなクラウドベースのログ解析ソリューションが必要かもしれません。これらのソリューションは、機械学習を活用してログデータから予測に役立つ洞察を収集します。また、他の監視ツールとの統合も容易です。

インシデント管理ツール

スタックが複雑であると、すべてのコンポーネントに関するレポートデータが常に流れ込んできます。これは圧倒的な量になり、ノイズの中の重要なアラートを見落とす原因となります。PagerDutyのようなインシデント管理ソリューションで、他のすべてのセキュリティ監視ツールを補完することが不可欠です。

PagerDutyは、様々な監視ツールと統合し、すべてのメトリックを1カ所に統合します。パワフルな自動化ルールを適用して誤検知を減らし、適切な人に注意が必要なイベントが通知されるようにします。インシデントの最中は、適切な人物を即座にスタックの状況に関与させる必要があります。これがPagerDutyによって実現されます。

ChatOpsツール

火消しに注力している状況では、他の人と協力する必要があります。これまでは電子メールやチケット管理システムを使っていたでしょうが、今日ではSlack、HipChat、Flockなどのコミュニケーションツールがチームコラボレーションを促進します。また、チャットボットがマシンが生成したデータをチャットインターフェースで伝えます。PagerDutyとSlackなどとの統合により、ChatOpsインターフェイスとインシデント管理ソリューション全体でアクションを同期させ、インシデントをより迅速に共同作業し解決することができます。

クラウドネイティブのアプリケーションを保護する際には、DevSecOpsとインシデントのライフサイクルに関する最良のアプローチを採用してください。多くのツールはユニークな機能を提供しますが、選択したツールが他のツールともうまく機能することを確認してください。問題を検出する際に最大の馬力を発揮できるだけでなく、最も重要なときに指先で適切なデータを取得できるようになります。

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